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1億年ものあいだ一度も途絶えることなく続いてきたボルネオの熱帯雨林。
高温多湿で、昼なお暗い森の世界は、意外にも生き物の気配など感じないとても静かな世界です。
しかし少し目を凝らせば、激しい生存競争を生き抜いてきた生き物たちの工夫に満ちた生態やその結果たどり着いたユーモラスな姿が見えてきます。
そして少し視野を広げると、生き物同士の営みが自然界を維持する役目を担っていること、人々の暮らしはそこから得た恵みで成り立っていることが分かってきます。
生命の宝庫といわれるボルネオの生物多様性と、今も森に寄り添って生きる素朴な人々の姿、近代化する街の様子など、写真や文章を通して様々なボルネオの姿を伝えていけたらと思います。
このサイトが、ボルネオ島の自然の濃密さや、ボルネオが抱える様々な問題に対して、ご覧になった方が関心を持つきっかけとなれば幸いです。
赤道を中心に高温多雨の地域に広がる熱帯林は、地球上の生物種の半分以上が暮らす「生物多様性の宝庫」です。
私たちが活動するボルネオ島は、東南アジア最大級の熱帯林が広がる世界で3番目に大きな島で、オランウータンなどの類人猿、世界中に愛好家を持つ鳥類、空飛ぶカエルやヘビ、寄生植物や食虫植物、擬態する昆虫、光る菌類など数万年の時を経て進化したユニークな生き物が多くいます。
また、先住民に食料・水・空気・土を供給することはもちろん、気候を調整し、世界中の薬の原料を生み出すなど、熱帯林は私たちの命を支える大切な森です。
東南アジアの真ん中あたりに浮かぶ赤道直下にあるボルネオ島…2007年に初めてボ...
更に詳しくボルネオ島では、オランウータンやテングザルなどの類人猿を始め、空を飛ぶトカゲや...
更に詳しくボルネオ島など東南アジアに広がる熱帯林は、1990年からの20年間で関東地方より...
更に詳しく幼いころからの熱帯&生物好き。大学時代、卒業研究でタイの熱帯林を訪れたことで熱帯の自然に完全にはまる。同時に、自然関わる仕事で生きていくことを決意。テレビ番組制作会社を経て、2006年から約2年間、ボルネオ島サラワク州の旅行会社に勤務。仕事の傍ら写真撮影にも傾倒。現在は『蜜林堂(みつりんどう)』代表として、ハリナシバチ蜂蜜をメインとする非木材林産物の普及に努めている。
ウータン・森と生活を考える会は、「森を守りたい」と願う熱い心を持った人々が集まった市民団体です。 オランウータン、テングザル、サイチョウ、昆虫、植物、菌類、微生物… 多くの命がつながりあって、何万年もの時をかけて作られた生物多様性の宝庫であり、 先住民にとっても、私たちにとっても、生きる糧を与えてくれるボルネオ島の自然豊かな熱帯林。 一度絶滅すると二度と戻ることのない種が多くいる生態系の減少を食い止める活動、 国内外のNGOや現地の村人とともに、保全し、再生する活動、 原因となるパーム油などの大規模開発による熱帯林破壊を日本の消費者に伝える活動を、 30年以上、市民の力で進めてきました。
Image Sources: Yohei Kambayashi, HUTAN Group
このウェブサイトは独⽴⾏政法⼈環境再⽣保全機構地球環境基金の助成を受けて制作しました